【次世代リーダーDX基礎講座】最終発表会レポート

2021年9月26日に「次世代リーダーDX基礎講座」の最終発表会を開催しました。
3か月の講座期間を経て、受講生が作成したDX実行プランを発表する会の様子をレポートします。

講座内容

この講座は、県内企業で将来的に経営の中核を担う人材を対象に、各社の状況や課題に応じてデジタル活用を考え、実行可能なプランを「計画・提案・実施」できるようになることを目的とした約3か月の講座です。

講座の詳細については、募集ページをご覧ください

講座の振り返り動画もあわせてご覧ください

開会の挨拶

はじめに、主催者である高知県商工労働部産業デジタル化推進課課長の濱田から挨拶を行いました。

6月18日のキックオフの際のスライドを振り返りながら、今回のDX講座の目的をおさらいしました。

次に、大企業の管理職1,000名に聞いた「DXデジタル化」に関する調査結果から、会社としてDXの成果が出ていると回答した企業は「経営層からDXの方針が明確に出ている」というデータがあることを紹介しました。

発表会の目的

社内のDXを推進していくためには、社内のキーパーソン(特に経営層)を説得し、明確にDXの方針を示すことが欠かせません。

そのため、本講座では経営層等の社内のキーパーソンに対してDX計画を説得する場として発表会を開催。「DX」について具体的に「実行する」ことを目指して、6名の講師と26名の受講生で、3か月にわたる講座を通して練り上げてきたプランを発表します。

受講者は、自社の事業やお客様に提供する価値、ステークホルダーからの声や会社に寄せられる期待を整理した上で、自社の課題を解決するためにITツールの活用や新しいビジネスを提案。加えて、社内で取り組みを進めるための実行計画や、障壁になりそうな事項についても整理して、発表15分+質疑応答5分の計20分間で発表していきます。

DXプランの発表

情報の共有を意識し、お客様との距離感を解決する

販売・接客業を行っているA社。

「営業社員の間接業務」「組織間での情報共有」が課題とのことで、チャットでのコミュニケーションツールを導入することで、現場と本部の社員間の困りごとなどを情報共有し解決するプランを策定しました。さらには、営業社員の間接業務を減らすことで、よりお客様と直接話す時間を作り、顧客満足度を向上させることを目指します。

将来的にはグループウェアのクラウドサービスを活用したいが、ツールに慣れていない社員も多いため、まずは無料のチャットツールを導入することでIT活用に慣れていくアクションプランとなりました。

社内で利用する方の不安を払拭しつつ、徐々にIT活用を社内に浸透させていくという、現場の社員ならではの視点が素晴らしい内容でした。

情報共有の強化と生産性向上

システム開発を行っているB社。

社員が開発現場に常駐しており、各自が経験した開発ノウハウ、トラブル対応の内容などが共有されず、同じようなことで他の人がつまづき時間がかかっているという問題が発生しています。それらを解決するために、社員同士がノウハウを共有するため「Microsoft One Note(+Teams)」というツールを社内に導入することにしました。

社員が使い続ける仕組みづくりや社員の負担が増えるという懸念に対して、しっかりと解決策をまとめ、費用対効果なども計算して経営者にプレゼンを行っていました。

ユーザーと経営者双方の目線に立った発表内容で、発表を聞いていた経営者も前向きな反応を示していました。

オンラインワークショップを行う新規事業

自然素材の商品の販売とプロモーションを行うC社。

活動をもっと広げるために、オンラインでワークショップを行う新事業を立ち上げ、ブログや動画、メールを使ったデジタルマーケティングを展開していくことを提案していました。

自社だけでコンテンツを作ることが難しいため、外注化のノウハウを習得すること、そしてプロジェクト管理を強化することが課題であり、オンラインでスポットコンサルが受けられるサービス、プロジェクト管理ができるサービスを利用するというアクションプランになりました。

自社に有識者がいない場合には外部人材やサービスを取り入れることも、DXの第一歩だと感じる発表でした。

発表を終えて

緊張感もありながら、全受講生によるDX計画のプレゼンテーションが終了しました。

講師の後藤さんからは、「正しい良いプランを考えることも大事ですが、反対や意見が出たときには、その意見に向き合いながら一緒に考えて進んでいってください!」と激励の言葉が送られました。

参加された発表者からは、このような感想をいただきました。

とても難しかったです。3か月学んでやってきたことを1回のプレゼンで伝えるということで、社長に何を伝えたらいいのか考えながら進めるのが大変でした。今後はまずトライアルとして1~2か月程度少人数で実行し、上手くいけば全体に周知していきたいです。

企業のあり方など壮大な話だったので本当に難しかったです。ワークにも苦戦しましたが、講師にサポートいただいて進められました。一昨日の発表練習の時に自分で喋ってみておかしいかなと思う点があったのですが、自分を追い詰めてここまでまとめることができました。参加させてもらえて自分の成長にもなり凄く良かったなと思います!

当社はDXやデジタルに興味のない者が多くて大丈夫かと不安でしたが、ツール導入までのプロジェクトの進め方や他の従業員を巻き込む重要性など、DXではない部分でも重要な事が多く学べました。

発表者のみなさんは、3か月間練ってきた計画を発表することができ、ホッとした表情をされていました。

DX推進には経営者や社内のいろんな人を巻き込んで進めていくことが重要になります。社内のキーパーソンに発表をしたこの日は、DX推進の第一歩となったのではないでしょうか。