高知デジタルカレッジ
【アプリ開発人材育成講座 オンラインPythonコース~最終成果発表会~】

2021年9月25日、オンラインPythonコースの最終成果発表会が行われました。

 この講座はプログラミング言語「Python」を用いてプログラミング技術の習得やサーバーの構築など、システムを開発する工程を学び自走できるエンジニアになること、ポートフォリオを作成して就職・転職活動を行うことを目的としたオンライン講座です。受講生はコミュニケーションツール「slack」を使い、講師に課題でつまずいている箇所を質問したり受講生同士で教え合ったりと積極的に講座に取り組んできました。

【カリキュラム】

・HTML/CSS(Webページを構成・デザインするために必要な言語を学びます)
・Python基礎(プログラミングの基礎やオブジェクト指向プログラミングの考え方などを学びます)
・Webアプリケーションフレームワーク「Django」を利用したWebアプリケーション制作
・IoTの基礎とデータ分析

 今回は15名の受講生が出席し、これまで取り組んできた成果物を発表する最終成果発表会を行い、県内のIT企業にもご参加いただき受講生の発表をご覧いただきました。また、発表会後は、受講生と 県内のIT企業 との交流が行われました。

発表会の流れ
12:30~ 開催の挨拶
12:40~ 最終成果発表
15:40~ 参加企業説明
16:10~ 各企業ブースに分かれ交流

はじめに

 はじめに、高知県商工労働部産業デジタル化推進課長の濱田から開会の挨拶がありました。
濱田:「皆さん4か月間本当にお疲れ様でした。23名の方が無事に終了されたということで嬉しく思いますとともに、皆さんの頑張りに心から敬意を表します。高知県内企業のIT導入・活用時の課題の1位はIT人材の不足です。また、有効求人倍率の観点でも、ソフトウェア開発・プログラム・通信技術分野は1.67倍であり、IT人材不足の状態です。就職する側からすると売り手市場です。是非、積極的に企業へPRしてください。」

開催の挨拶

 次に、運営企業であるコードキャンプ株式会社の下山さんからも激励の言葉が送られました。
下山さん:「4か月間続いたPython講座でしたがいよいよ本日が最終日です。今朝のぎりぎりまで皆さん作業をされたかと思います。思うようなところまで到達できなかった方や、準備万端な方、それぞれいらっしゃるかと思いますが、是非ここまで積み上げられてきたことをプレゼンテーションしてください。今日が学習の終わりではなくて皆さんのエンジニア人生の始まりです。」

発表会

 発表の部は受講生のメイン講師である志賀講師主導の元で行われました。
志賀講師:「ついにこの時がやってまいりました。本日は皆さんの集大成となる発表会ですのでぜひ自信をもって進めていただければと思います。」

志賀講師激励

【発表内容】

 発表内容は、Webアプリケーションフレームワーク「Django」を使ったアプリケーション開発です。既存アプリケーションの画面表示をカスタマイズ、画面追加・機能追加を行いました。また、余裕のある方は、ログイン機能、データベースのリレーションの活用を必ず使うという条件で自由なオリジナルのアプリケーションの作成に挑んでいます。

【発表事例①】
テーマ:「複数の動画を一括管理!」

①-1 発表テーマの選定理由
 選定理由は、既存の動画サイトに対して持っている以下の課題感です。
 1 新着動画の確認が各サイトに行かないと見られない
 2 登録チャンネルがどんどん増える
 3 AIがおすすめする動画は似たようなものばかり
 課題を解決するため、複数の動画を一括管理できるアプリケーションの作成に挑戦しました。

①-2 苦労したポイント
 1 製作期間がわずか3週間と短く、開発する作業工程をあらかじめ5段階に分けて効率よく進めることで目指していた実装までたどり着きました。
 2 各サイトのスクレイピング(Webサイトから特定の情報を抽出する方法)規約に応じた作業が困難だったが、各サイトの規約を考慮してツールを使い分けました。

①-3 今後の目標
 AI、データを活用したアプリを開発するためにNumpyやPandasといった各種ライブラリの技術の取得、活用可能なログデータを集積するようなプログラムを構築しそのデータを分析する手法を学びたいと今後の明確な目標を提示しました。

①-4 講師からの講評
志賀講師:「完成度の高い発表ありがとうございました!従来のAIのキュレーション(情報を選んで集めて整理すること)への不満から入っていることは、非常に面白いなと思いました。技術面もAPIとスクレイピング両方活用して使い方も理解していて素晴らしいです。是非ここからのさらなる成長を目指してください。」

【発表事例②】
テーマ:「スマートフォンで利用できるパーキングの料金計算アプリ」

②-1 発表テーマの選定理由
 発表者が管理しているゲストハウスのお客様には少しでも出費を抑えたいと考える方が多く、パーキングの料金を一気に計算して一覧表示してあげたいと考えるようになったことがきっかけです。表示パーキングを10個ほどに増やしたら実際に運用する予定です。
<操作イメージ>
  ステップ1 :入庫と出庫の時間を決めてボタンをタップ
  ステップ2 :パーキング一覧からパーキングを選択
  ステップ3 :選択したパーキングまでの経路が表示される

②-2 苦労したポイント
 1 予定していた設計が甘かったです。何度か設計を書き換えたりして時間のロスになりました。次回アプリを作るときはもっと詳細を詰めてから作業に取り掛かります。

②-3 今後の目標
 もう少し複雑なアプリを開発したいです。今後「1.テストコード、2.DB設計、3.バグの修正」などのスキルを伸ばしたいです。今回はシンプルなアプリでしたがそれでも自分が思っている通りにならなかったり、修正箇所が幾つかあったりして思うようにいきませんでした。そのため、この講座が終わった後に1個1個課題を解決し、スキルアップしたいです。

②-4 講師からの講評
志賀講師:「具体的なニーズをしっかり意識して設計をしており、学習理解が表れていました。この講座対象外の部分も自身で勉強されていて素晴らしいです。色んな要素が詰め込こまれていて充実した内容をこの短期間で仕上げていただきました。今後も学習を続けて素晴らしい技術を身に着けていってください。」

【発表事例③】
テーマ:「フリマサイト」


③-1 発表テーマの選定理由
 趣味であるキャンプを活かしたアイデアです。
 <工夫した点>
  ・TOPページ上部にスライドショーを流せるように設計
  ・カテゴリー、商品の状態を表示させるように設計

-2 苦労したポイント
 1 データベースの仕組みについて理解できていませんでした。まずはどのような情報が欲しいのかを明確にして既存のモデルで取得できるかなど、結果と現状を照らし合わせてデータベースの設計をする必要があると考えさせられました。
 2 データベースの完成形がイメージできていませんでした。追加したいフィールド(カテゴリーや商品の状態等)があとからあとから出てきた。2回ほどデータベースを削除して商品を登録し直したことがありました。実際の業務では、お客様や商品の情報を全削除するなんて有り得ないことだと思います。自分のしたいことを明らかにしておくことも大切だと感じました。

③-3 今後の目標・伸ばしたいスキル
 1 基本的ITスキルの向上
 2 論理的思考力の強化
今回作ったようなWebサイトを1人で完成させられるようになりたい。ITパスポートの取得も目指す。また、論理的思考力も強化したいです。

③-4 講師からの講評
志賀講師:「商品の出品状態の管理機能という機能は、非常に実用性の高い機能ですのでしっかり実装できていて素晴らしいです。機能を追加する際には何を追加すると効果的かということをしっかり考えているところも素晴らしいです。また、データベースの理解が弱いことに気づいたことも素晴らしいです。ただ、自分の弱いところを見つけるのも大事ですが、自己評価を高く持っていただいて自信をもって勉強していく方が楽しいし伸びるので、そういったモチベーションで進めていってください。」

企業との交流

 発表会終了後は受講生と現在IT人材を募集している県内IT企業とが採用面などについて交流を行いました。 受講生は各企業のブースにて、「求めている人物像」「必要なスキル」「実際の働き方」などについて積極的に質問をしていました。

参加企業(五十音順)
 ・株式会社アイビス
 ・株式会社オルトプラス高知
 ・四国情報管理センター株式会社
 ・株式会社ミロクリエ
 ・ワールドビジネスシスコム株式会社

まとめ

 5月に始まったオンラインPythonコースも最終成果発表会を終え、無事に終了しました。お仕事をしながらのスケジュール調整など大変だったと思います。就職・転職サポートに関しては、入社後のギャップ(働き方や業務内容などの相違)がないように「就業体験コース」を設けており、現在県内企業2社が受け入れを申し出てくださっています。デジタル化が進み、IT企業に限らず様々な分野でIT人材が求められている中で、本講座の卒業生がIT人材として活躍することを期待しています。