AIビジネス活用講座「経営層向けAIハンズオンセミナー」

高知デジタルカレッジでは、県内企業がAIをビジネスに活用するための知識やスキルを学ぶ機会として、以下の3講座で構成される「AIビジネス活用講座」を実施しています。

  • AIを自社のビジネスに活用するためのAIの基礎を実践を通して学ぶ「経営層向けAIハンズオンセミナー」
  • AIに関する基礎知識からビジネスでの利活用の方法を学ぶ「AIリテラシー講座」
  • AIを正しく理解し、実装を推進するための知識と実践を学ぶ「AIエンジニア育成講座」

本レポートでは、2021年7月27日に開催された「経営層向けAIハンズオンセミナー」の内容について報告します。

イントロダクション

この講座は、プログラミング演習を行いながら、機械学習、ディープラーニングといった技術の移り変わりとその概要を学び、経営層に必要な「感覚」や「実感値」を身につける1日集中ワークショップとして開催されました。

講師は、株式会社zerto to one取締役CTOの瀬谷啓介さんです。AI技術の1つであるニューラルネットワークがどこからきて、どこでブームが終えたのかといった歴史の流れに沿って講座は進んでいきました。瀬谷さんからは「人工知能に対する漠然としたイメージをはっきりとしたものすることが目標であり、専門的な言葉を知って知的に考えられるようになってください」とメッセージが送られました。

講師を務める瀬谷さん

プログラミング演習

講座はハンズオン形式で、受講生の進捗をみながら講師陣のサポートが行われ、プログラミング演習を通して機械学習の中身を学びながら進んでいきました。

「足し算」「引き算」「かけ算」などの簡単な数式入力を行い、システムに慣れていくことから始まり、「繰り返し」「配列」「ベクトル演算」「行列演算」など、プログラミング演習を繰り返し行うことで理解を深めていきました。人工知能の種類として「教師あり学習」「教師なし学習」「強化学習」とありますが、本講座で活用したのは「教師あり学習」と呼ばれる、答えが用意されている学習方法です。今回はこの学習法で用いる線形回帰、ロジスティック回帰などの関係性をアルゴリズム全体を実装しながら学んでいきました。その他にも、手書き文字分析、ニューロンの複合結合などを数学的にモデル化したものをプログラミングで出力させるといった高度な演習に取り組みました。

講座はハンズオン形式で行われました

今回の講座は、長時間で踏み込んだ内容だったこともあり、AI初学者には難易度が高いものではありましたが、受講生からは「今後AIに関する情報収集はどのようにすればいいですか?」「この先もっと学習していくために、良い学習方法や参考資料はありますか?」「様々な分野においてAIを導入することで、今後どのように変わっていきますか?」「自然を相手にするような正解がない分野に対して人工知能を取り入れるためにはどうすればいいですか?」など、積極的な質問があり、受講生の関心が高まっていることが伝わりました。

受講後のアンケートでは「かなり難易度の高い演習だったため苦戦しました」「普段聞けないような講義内容でとても有意義な1日でした」「プログラム自体の説明が短かったため、プログラムの挙動まで理解できると満足度が高くなると思う」といった感想がありました。今回開催した1日集中ワークショップでは、企業の経営層に「AIの本質を理解いただきたい」との考えから、数学的な要素の多い、難易度の高い内容となりました。