Live2Dを利用したゲームデザイナー育成講座 成果発表会レポート
2022年1月28日、Live2Dを利用したゲームデザイナー育成講座の成果発表会が行われました。
この講座は、mono AI Technology株式会社から講師をお招きし、6回の講座と最終発表会を通じて、イラストを動かすアニメーション制作技術を習得することを目的としています。
今回は、最終発表会の様子と講師のコメントをレポートします。
1人目の受講生は、自分で作成したオリジナルキャラクターについて発表しました。
マイペースなお兄さんキャラという設定で、早すぎず遅すぎない動きを付けたが、表情や髪の毛、尻尾など、パーツが多くて大変だったと話していました。
講師からは
2人目の受講生は、白くて耳が長いオリジナルキャラクターを作成しました。
「人物じゃないのでどこをどんな風に動かそうか悩んだけど、実際にやっているといろんな動きが作れたから楽しかった」と話していました。
キャラクターが喋っている雰囲気や驚いたり飛び跳ねたりする様子をモーションで表現していました。
講師からは
・人物キャラクターではないので、どんな動きを付けるか想像するのが難しかったと思う。
・耳やしっぽが滑らかに動いていてよかった。
・特によかったのが目のまばたき。特徴的で斬新な動きをするのが印象的。
とのコメントがありました。
最後に3人目の受講生がVTuberを想定したオリジナルキャラクターについて発表しました。
目のまばたきや口の動き、髪を揺らすなどたくさんのモーションを披露してくれました。
中でもウインクのときの表情に苦戦したそうですが、上手くできてよかったと満足されている様子でした。
講師からは
・キャラクターの名前のロゴをしっかり作って、世界観が表現できている点がよかった。
・体が左右に動くと、それに合わせてリボンも動いて、さらに影で立体感が表現されている点もいいと思った。
とのコメントがありました。
最後に講師の方から受講生のみなさんにこれから制作していく上でのアドバイスがありました。
Live 2Dとは
Live 2Dとは、イラストを立体的に動かせるソフトウェアのことです。 線のタッチや色を塗ったときの質感がそのまま保たれるので、イラストの魅力を引き出しやすいツールとして知られています。 VTuberの2Dキャラクターモデルを作成するのに使われるのが一般的です。講座の内容
講座のカリキュラムとしては下記の内容になります。- 第一回「PSDを切り分ける」
- 第二回「アートメッシュを作成する」
- 第三回「体の動きを付ける」
- 第四回「表情・体の動きを付ける」
- 第五回「顔のXYを付ける」
- 第六回「アニメーションを付ける」
- 第七回「成果発表会」
1人目の発表者

- モーションがたくさんあってよかったと思う。
- キメ顔のアニメーションの動きが直線的になっている印象があった。
- 人間の動きは直線的ではなく、円を描くような動きを付けると自然に見える。
2人目の発表者

3人目の発表者

最後に講師からのコメント

「まずはゴールを設定してから作業に取りかかる」
実際に作業をしていると、いろんな動きが付けられるから、ぼんやりと作り始めると途中で方向性を見失ってしまうことがあります。 例えば、キャラクターに大きい剣を持たせるだけの予定だったはずが、作業の途中で剣を振り上げるモーションを付け加えたくなった場合、いろんな修正作業が必要になります。 そうならないためには、最初にゴールをしっかり設定しておくことが大事です。 何のためにどういうモデルを作りたいのか。そのためにはどんなイラストが必要か。 これらを事前に決めておくと、途中で方向性を見失わずに済むのでぜひ意識してみてください。
「作り込むことが大事。そのためには学習を継続できる環境が必要」
仕事の現場でもLive2Dを使ってキャラクターを動かす業務はあります。 つまり、今回の講座で受講生たちが学んだ内容は、実際の仕事にも生かすことができるということです。 まずは基礎的な知識を学んでいただいて、あとはどれぐらい時間をかけて作り込むか。キャラクター制作とは、そういう世界なんです。 そのためには学習を継続できる環境が必要だと思います。 例えば、友達がVtuberをやっているとか、どうしても自分で作りたいものがあるとか、こういう人は学習を継続しやすいんじゃないでしょうか。 今回の講座だけでは時間的に伝えきれなかったところがあるので、お渡ししたPDFの資料やYouTubeにアップされているLive 2Dの解説動画も参考にしながら作ってみるといいと思います。