デジタルリテラシー講座中間考査 開催レポート

令和4年9月27日、社内デジタル化リーダーのベース能力を身につけることを目的とした「デジタルリテラシー講座」の中間考査を、ちより街テラスにて開催しました。受講生は8~9月で実施したオンラインでのデジタルリテラシー基礎の必須研修の学びを活かし、自社のデジタル化に関する発表&意見交換などを行いました。

シートで現状を言語化する

中間考査のメインプログラムは、受講者一人一人による発表です。
事前に受講者は用意された2つのシートを作成しました。

1つ目のシートは【デジタル化企画サマリ】です。
これは、自社の実務にデジタル化を適用しようとする場合に自身が構想する企画を、
 ◉What(何をするのか?)
 ◉Why(なぜ行うのか?)
 ◉How(どうやって行うのか?)
という3つの視点で言語化するものです。
これによって、その企画に「価値があるかどうか」「実現できるかどうか」「持続していけるかどうか」といったことが可視化されます。

2つ目のシートは【学びの棚卸し】です。
これまでの講座必修研修を終えた“学びの状況”を、
 ◉現時点での学習内容の理解度と、習得スキルの実務への展開可能性について
 ◉今後の成長課題
という二つの視点で整理を行います。
これによって「企画を実現するために必要なスキルや行動特性を理解しているか」「実行動としてアクション、意思決定ができるか」「意図した成長結果を得られているか。得られていない場合は何が不足しているか」といったことに受講者自らが気づくことができます。

発表を通して生まれる気づき

発表の持ち時間は一人5分間となっており、記入したシートをプロジェクターに投影しながら受講者自らの言葉で伝えていきます。

「ペーパーレス化を目指す」「企画力が弱いので力をつけたい」「組織全体をデジタル化に巻き込んでいけるかが課題だ」など、各受講者が実感している自社のデジタル化や自らの学びの課題に、聞き手の受講者は深くうなづいて共感するなど真剣に聞き入っていました。

受講者同士の交流

各受講者の発表毎に感想や気づきを記入したコンタクトシートの交換を行いました。同じ社内デジタル化のミッションを持ったもの同士の交流とあって受講者は積極的です。
「共通した課題を抱えており、興味深く聞きました」「デジタル化の進捗具合はどうですか?」など、あちらこちらで会話が生まれていました。

デジタル化に向けて社内で孤軍奮闘している受講者も少なくなく、会社や業種は違えど同じ目標や悩みを持つ“仲間”との対話によって受講者の表情は一気に明るくなりました。

講師インタビュー

今回の中間考査について、改めて講師の富士通ラーニングメディアの飯田氏に話を伺いました。

「全体の感想としては、みなさん確実に成長していると感じましたし、それを資料と言葉で確認できたことも良かったと思います。
この講座は2023年2月まで続いていきますので、こうした発表や交流会が受講者の皆さんにとって良い刺激になるのではないかと思います。また、発表をすることでご自身の考え方や課題が整理できますし、他の受講者の発表から学ぶことも多いです。
一方で、こうした発表をしていただく狙いとして『発表したから、やらなきゃいけない!』と本気になってもらいたかったということもあります。
次回の講座は、各受講者の上長も一緒に参加していただくものになりますが、デジタル化は上司と担当者が一体にならなければ実現をできないものです。ただ受講して終わるのではなく、会社として本気でデジタル化を推進してもらいたいですね」

受講生の感想

中間考査を終えて、受講生から前向きな感想がありました。

「着地点はそれぞれ違いますが、発表を聞いていて励みになることもありましたし、自分に足りない部分が見えてきたことも大きな収穫だと思います」

「自分自身の中では課題や目標を整理できると思っていましたが、みなさんの発表を聞いている中で『あ!自社もこれをやらなくては』とか、『確かに、今後はこういう課題も出てきそうだ』とか、これまで見逃していた課題を見つけることができました」

「デジタル化によって業務フローがどれだけ改善されるかということは大事なことですが、今回の発表を通して、それ以上に社内の人にどう伝えていくか・浸透させていくかという課題も考えていかないといけないなと気づきました」